引っ越し時によく使われる「入居日」と「引っ越し日」は混同されやすいですが、意味の違う言葉です。
入居日 | 引っ越し日 |
---|---|
契約した部屋に住める日 家賃が発生する日 | 契約した新居に引っ越す日 |

入居日と引っ越し日が違う意味の言葉なのはわかったけど、転出届はいつ出せばいいの?
引っ越し日と入居日が違う場合、転出届の提出はどちらの日に合わせればいいか迷いますね。
転出届 | 引っ越し日前後14日の期間に住んでいる自治体の役所に提出 |
---|---|
転入届 | 引っ越し日から14日以内に引っ越し先の役所に提出 |
本記事では、引っ越しする時に提出する転出届の提出日や提出方法、入居日、引っ越し日、退去日の決め方について解説します。
引っ越しに関わる手続きの方法や予定の決め方を知り、引っ越し準備をスムーズに行いましょう!
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入居日と引っ越し日が違う時の転出届と転入届提出方法


入居日と引っ越し日は同じような意味合い思えますが、実は不動産会社が言う入居日と引っ越し日は、違う意味の言葉です。
引っ越し時には役所への転出届や転入届の提出が必要ですが、引っ越し日と入居日が違う時、いつ提出すればよいか迷いますね。



引っ越し日と入居日が違う日でも、転出届が期限内に提出されれば全く問題ないよ。
転入届の手続きには転出証明書が必要なので、転出届の手続きはなるべく引っ越し前に行いましょう!
初めての引っ越しだと、引っ越しの手続きをどうすればいいか、よくわからないですよね。
この章では、入居日と引っ越し日の違いの説明と転出届、転入届の提出手順について解説します。
手続きの手順や方法を知ることで、慌ただしくなりがちな引っ越し準備をスムーズに進められます。
入居日と引っ越し日の違いを紹介
入居日と引っ越し日は混同されやすいですが、それぞれ違う意味の言葉です。
入居日 | 引っ越し日 |
---|---|
契約した部屋に住める日 家賃が発生する日 | 契約した新居に引っ越す日 |
入居日は家賃が発生する日なので、家賃を払っていれば、実際に住んでいなくても問題ありません。
入居日にならなければ、新居の鍵を受け取れないので、新居に引っ越すことはできません。
引っ越し日は、契約した新居に荷物を運ぶ日なので、必ず入居日以降に設定しましょう。
【提出書類】引っ越しで伴う必要手続き
引っ越しの際、役所に提出する書類は、転出届と転入届です。
転出届 | 現在住んでいる自治体から別の自治体に引っ越す際に提出する書類 |
---|---|
転入届 | 引っ越した際に転入先の役所に提出する書類 |
転入届の手続きには転出証明書が必要なので、転出届の手続きはなるべく引っ越し前に行いましょう!
ここでは、転入届と転出届がどのような物で、いつどこに提出すべきなのかを解説します。
転出届は引っ越し前居住地の役所に提出
転出届は、引っ越し日前後14日の期間に住んでいる自治体の役所に提出する書類です。
提出された転出届を元に、住所や世帯主など登録されている情報が変更・削除され、引っ越し先の自治体の役所に提出する転出証明書が発行されます。
引っ越し後でも転出届は提出できますが、引っ越し後14日以内に提出しないと5万円以下の罰金が発生する可能性があります。
転入届は引っ越し後居住地の役所に提出
転入届は、引っ越し日から14日以内に引っ越し先の役所に提出する書類です。
提出された転入届を元に、住所や世帯主などの情報が登録、変更され、引っ越し先の自治体で行政サービスを受けられるようになります。
引っ越し後14日以内に転入届を提出しないと、5万円以下の罰金が課せられる可能性があります。
転入届と転出届の詳しい提出方法は次項から解説するので、参考にしてください。
【転出届】役所、郵送、マイナポータルの3通り
転出届の手続きは、「役所」「郵送」「マイナポータル」3通りの手続き方法があるので、それぞれのやり方を紹介していきます。



その場で書類受け取りができるのは、役所での手続きだよ。
役所での手続きは3ステップで完了
役所での手続きをすると、その場で手続き化完了して転出証明書も受け取れるので、1番おすすめな方法です。
自宅から役所が遠くなければ、ぜひとも利用しましょう!
「本人確認書類」「印鑑」を準備します。
提出先は「市民課」「住民課」など自治体によって異なります。
マイナンバーカードか住民基本台帳カードで本人確認したら、転出証明書の発行は不要です。
本人確認書類とは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど本人の顔写真が添付されたものです。
郵送での手続きは3ステップで完了
転出に必要な書類を送って、転出証明書を送ってもらう、郵送手続きも可能です。
郵送の場合は、転出証明書の受け取りまでに時間を要するので、スケジューリングに気を付けて進めてくださいね。
郵送での届け出の際に必要な物は「転出届書」「本人確認書類のコピー」「返信用封筒」。
転出届書は役所のホームページでダウンロード、便箋などに手書きでも可能。
返信用封筒には、返信先の住所を記載し、切手を貼付してください。
転出届書、本人確認書類のコピー、返信用封筒の3つを封筒に同封して郵送してください。
役所に郵送後、通常3日~1週間で転出証明書が返送されます。
本人確認書類は、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど本人の顔写真が添付されたものが必要です。
- 現在の住所
- 新しい住所
- 引っ越し予定日
- 氏名、生年月日
- 連絡先(電話番号など)
- 転出理由(自治体によって必要な場合あり)
マイナポータルの手続きは3ステップで完了
役所が開いている時間に行けない場合や、急ぎで手続きを進めたい場合には、マイナポータルを活用しましょう。
小さなお子様がいるご家庭でも、自宅で手続きができるので、外出の負担がなくなってスムーズです。
マイナポータルでの届け出に必要な物は、6つあります。
- マイナンバーカード
- 連絡先電話番号
- 新しい住所
- 利用者証明用電子証明書パスワード(4桁の数字)
- 署名用電子証明書パスワード(6~16桁の英数字)
- マイナンバーカードの読取に対応したスマホなどの機器
マイナポータルのメニューから「手続きの検索・電子申請」から「引っ越しの手続き」選択します。
案内に従って現住所、新住所、引っ越し日などを入力します。
入力完了後、メニューから「申請状況照会」を確認します。
「転出届の申請」が「完了」になっていれば、転出届の提出が完了です。
マイナンバーカードを持っていても、マイナポータルで手続きができない場合があります。
- マイナンバーカードの情報が最新ではない
- 海外へ引っ越しをする
- 住所が同じだが、別の世帯として登録されている人を申請する
- 自治体がオンライン手続きに対応していない
私はマイナンバーカードを持っていないので、転出届の手続きは役所か郵送の2択ですが、私ならすぐに質問できる役所を選びます。
【転入届】役所で直接手続き
転入届の提出は、マイナポータルではできないので、必ず役所まで行かなくてはなりません。
マイナポータルで転出届を提出した場合、引っ越し後14日以内かつマイナポータル入力の引っ越し日から30日以内に転入届を提出してください。
提出期限を過ぎた場合、紙の転出証明書を再取得して提出しなければいけません。
転入届の手続きは2ステップで完了
転入時の手続きは「転出証明書」「本人確認書類」「印鑑」の3つが必要です。
窓口で、転入届に必要事項を記入したら、転入届、転出証明書、本人確認書類、印鑑(必要な場合)を提出します。
提出先は市民課、住民課など自治体によって異なります。
本人確認書類は、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど本人の顔写真が添付されたものです。
入居日引っ越し日と退去日が同日のメリットデメリット


入居日・引っ越し日・退去日を同日に行うとメリットとデメリットがあるので、どちらも知ったうえでスケジュールを組みましょう。
引っ越しするときは、かかる費用を抑えて、できるだけスムーズに引っ越したいですよね。
入居日・引っ越し日・退去日を同じ日にすると、1日にすることが多いですが、家賃の二重払いを防げます。
この章では、入居日・引っ越し日・退去日を同じ日にするメリットとデメリットを解説しています。
入居日・引っ越し日・退去日を同じ日にするメリット・デメリットを知り、自分の都合に合ったスケジュールを決めましょう!
【メリット】家賃の二重払いを避ける
新居入居日と前の家の退去日を同じ日にするメリットは、家賃の二重払いを避けられることです。
入居日の後に退去日を設定すると、被っている期間は2部屋借りている状態になり、家賃負担が増えます。
入居日と退去日を同じ日に設定すれば、被っている期間が無いので、の二重負担は発生しません。
【デメリット】引っ越し当日に時間の余裕なし
入居日と退去日を同じ日にするデメリットは、引っ越し日当日に時間の余裕が無くなることです。
入居日と退去日が同じ日ということは、同時に引っ越し日も同じ日です。
引っ越し日が同じ日でないと、その間住むところが無く、荷物を置く場所も無くなってしまいます。
1日で入居退居に関わる全てをすると、引っ越し当日はかなり忙しくなります。
- 鍵の受け取り
- 荷物の運び出しや掃除
- 退去時の立ち会い
- 引っ越し先へ移動
- 荷物の運び入れ
立ち会いは荷物を運び出した後に行うので、入居日と退去日が同じだと、鍵の受け取りから新居への荷物の運び入れまでを一日で行うことになります。
退去時立ち会いの時間は、部屋の状態によって異なりますが、30分~1時間程度です。
1日で入退居全て行うと、スケジュールに余裕がなくなり、引っ越し作業中や渋滞など移動中のトラブルに対応しにくいです。
私ならトラブルに備えて、余裕を持ったスケジュールを立てます。
入居日と引っ越し日の決め方3ステップと注意点を紹介!


引っ越しスケジュールの決め方は退去日・入居日・引っ越し日の順番で決めるのがオススメです
引っ越しをする時、入居日・引っ越し日・退去日のうち、どの日から決めるのがいいか悩みますよね。
不動産会社の都合や引っ越し業者の都合などで、入居日や引っ越し日を簡単に決められないこともあるでしょう。
この章では、退去日・入居日・引っ越し日の決め方や、日程変更の必要が出た場合について解説していきます。
引っ越しスケジュールの決め方を知ることで、手違いや途中の日程変更がなくなり、引っ越し準備がスムーズにできます。
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【STEP1】入居可能日を確認して退去日を決める
引っ越しをする時は、最初に退去日を決めましょう。
新居への入居可能日を確認したら、退去日を決め、退去の1ヶ月前~2ヶ月前に不動産会社へ連絡します。
部屋の退去が決まったら、大家さんか不動産会社に事前連絡するよう、賃貸借契約書に明記されているはずです。
退去の連絡は一般的に退去1ヶ月前が多いですが、2ヶ月前の場合もあるので、いつまでに連絡すればいいのかは賃貸借契約書で確認必須!
決められた日までに退去日の連絡をしないと、翌月の家賃も支払う可能性があります。
電話で連絡後、履歴が残るメールでも退去連絡しておくと、行き違いや連絡ミスなどのトラブルが少ないのでオススメです。
部屋の退去日に合わせて、その他の解約手続きも始めましょう。
- 水道
- 電気
- ガス
- インターネットなど
- 駐車場
インターネットやを解約するには、時間が掛かるので特に注意してください。
自分で回線工事を依頼して、回線を引き込んだ場合、原状回復のために撤去する必要があるからです。
インターネット回線の撤去の要不要は、インターネット会社や不動産屋、大家さんの意向を確認してから行いましょう。
引越しの荷造りで忙しい方も、清掃の手間を「アールクリーニング」に任せればスムーズな引越しが実現。
退去時でも入居時でも、引っ越し前後の面倒な掃除は業者にお任せ♪


【STEP2】鍵受け取り可能日を基準に入居日を決める
退去日が決まったら、次は不動産会社と入居日の相談です。
契約開始後に新居の鍵を受け取れるので、鍵を受け取りやすい日と家賃が2部屋被っている期間を考慮して、入居日を決定しましょう。
退去日が決まっていない時に入居日を聞かれたら、その場で入居日を決めずに、保留してもらう方が後々のトラブルを避けられるので無難です。
【STEP3】退去日の数日前頃で引っ越し日を決める
退去日と入居日が決まったら、引っ越し日を決めます。
引っ越し日は、退去日の数日~1週間前に設定するのが一般的です。
台風などの悪天候やトラブルが起こって、予定日に引っ越しそのものができなくなる可能性もあるので、余裕を持たせた設定の方が良いでしょう。
引っ越し日によって料金や予約の取りやすさが異なるので、よく考えて期日を決定しましょう。
引っ越しを平日にするのと休日にするのとでは、料金が変わります。
また、3月~4月は新生活が始まる関係で、引っ越し業者の繁忙期になるので、料金が高くて希望日に引っ越しができない可能性もあります。
退去日と同じく、ライフラインなどの手続は、あらかじめ完了させておきましょう。
- 水道
- 電気
- ガス
- インターネットなど
- 駐車場
引っ越しを機に、電気代の見直しを♪
電気チョイスで、どこが1番安いのか比較してみてください。


【注意点】退去日や入居日の変更は難しい
退去日と入居日の変更は、原則としてできないと考えた方が良いでしょう。
退去日や入居日は、絶対に変更できないわけではありませんが、大家さんや不動産会社の都合もあるので、基本的には変更が難しいです。
退去日を変更するなら管理会社へ要相談
管理会社は退去連絡を受けた段階で、次の入居者を募集します。
退去日の変更を申し出た段階で、次の入居者が決まっていなければ、変更できる可能性がありますが、決まっていれば難しいでしょう。
退去日を変更できたとしても、退去が遅れたことに対する遅延損害金が発生する場合があります。
退去時の遅延損害金は家賃の倍額に相当し、賃貸借契約書に賃料の倍額に相当する遅延損害金を支払うことが書いてあります。
退去日の変更の可否や損害金の有無は、大家さんや管理会社にもよるので、賃貸借契約書で確認してください。
退去日の変更ができない場合、荷物を一時的にトランクルームに置くなどで対応するしかありません。
契約後なら入居日の変更は不可
入居日は、契約前であれば変更できる可能性はありますが、一度契約してしまうと、原則として変更できません。
入居日は「家賃が発生する日」なので、住んでいない分の家賃を支払わなければなりません。
入居日が大きくズレる可能性があるうちは、契約しないでくださいね。
まとめ
- 入居日と引っ越し日が違っても、転出届を引っ越し日前後14日の間に提出すれば問題ない。
- 転出届の提出方法は、役所、郵送、マイナポータルの3通りがある。
- 入居日と退去日が同じだと、家賃の二重払いを防げるが、スケジュールに余裕が無く、トラブルに対応しづらい。
- 引っ越しスケジュールの決め方は、退去日・入居日・引っ越し日の順番で決めるのがオススメ。
- 退去日の変更は原則できないが、できたとしても損害金が発生する可能性がある。
引っ越しは、荷物をまとめるだけでなく、役所などでの手続きやスケジュール調整などやることや考えることが多くあります。
思いがけないトラブルが起こるかもしれないので、不慣れな人だと特に大変です。
手続きの手順や引っ越しスケジュールの決め方などを知っておけば、スムーズに引っ越し準備ができます。
トラブルが起こっても、時間的、精神的余裕を持って対応できます。
引っ越しは心機一転する絶好の機会なので、気持ち良く引っ越ししたいですね。
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