扇風機のモーター部分が触れないほど熱い場合は、安全のためにすぐ使用を中止してください。

扇風機のモーター部分が熱いんだけど、大丈夫なの?
扇風機に限らず、電気製品が熱いとこのまま使い続けて大丈夫なのか不安になりますよね。
扇風機のモーター部分が熱い時は、故障や火災事故が起こる可能性のある危険信号なので、安全のためにすぐ使用を中止しましょう。
本記事では、扇風機のモーターが熱い原因と危険性、3種類の異音別原因と対策や、モーターの種類別に特徴を詳しく解説しています。
扇風機のメンテナンス方法や保管方法についても紹介しているので、長く使用するための参考にしてください。
扇風機に潜むリスクを知ることで、扇風機を長く安全に使えます。
DCモーターの扇風機は耐久性が高く、長く使える点がオススメ。
初期コストは少し高めでも、長期間使用可能なので結果的にコスパ良し♪


扇風機のモーターが熱い原因を追究!火災原因も4つ紹介


扇風機のモーターが触れないほど熱い時は、すぐに使用を中止してください。
いつも使っている扇風機のモーターが触れないくらい熱いと、このまま使い続けても大丈夫なのか心配になりますよね。
触れないくらい熱くなったモーターは、扇風機の故障だけじゃなく、火災事故を引き起こす危険性があります。
この章では、扇風機のモーターが熱くなる原因と火災事故が起こる危険性について解説します。
扇風機を安全に使うためのメンテナンスについても説明しているので、ぜひご覧ください。
扇風機に潜む危険性と安全に使うためのメンテナンスの大切さを知って、安心して扇風機を使えるようになりましょう。
【原因】モーターにほこりが付いて潤滑油の機能が低下
扇風機本体のプラスチック部分が変形するほど熱かったり触れないほど熱かったりしたら、すぐに使用を中止してください。
ただし、モーターが人肌程度に熱いこと自体は、自然な事なので問題ありません。



扇風機のモーターはどうしてそんなに熱くなるの?
扇風機のモーターの軸には、回転摩擦を軽減するための潤滑油として、オイルやグリスが塗られています。
扇風機を長く使用していると、モーターにほこりが付いて潤滑油の機能が衰えていき、モーターの回転が悪くなります。
モーターの回転が悪くなると、必要以上の電力を使用し、モーターの負荷が増えることが、モーターが熱くなる原因です。



必要以上の電力を使うので、電気代も高くなってしまいます。
モーターが熱くなりすぎると、温度ヒューズが切れて通電しなくなるので、扇風機が動かなくなります。
一度温度ヒューズが切れた扇風機は、二度と動かないので、修理業者に依頼するか買い替えてください。



モーターの潤滑油の問題ならオイルやグリスを自分で注油すれば良いんじゃない?
自分でモーターにオイルやグリスを注油するのはオススメしません。
間違ったやり方でオイルやグリスを注油してしまうと、かえって故障の原因になる可能性があります。
扇風機によっては、自分で注油する方法が取扱説明書に記載されているので、自分で注油する前に取扱説明書を確認してください。
【火災事故】6月~8月は特に注意!原因4つを紹介
扇風機は、モーター部分のプラスチックが触れないほど熱いと、火災事故が起こる危険性があります。
製品評価技術基盤機構(NITE)の報告では、2019年度~2023年度の5年間で、63件の火災事故が確認されています。
扇風機の事故は、使用頻度が高くなる6月~8月にかけて多くなります。
モーターが事故原因の全てではありませんが、扇風機でも火災事故が起きることは覚えておいてください。



扇風機の火災事故の原因にはどんなものがあるの?
扇風機の火災事故が起こる原因を4つ紹介します。
【火災原因1】モーターにほこりがたまる
モーターにほこりがたまると、摩擦が増えてモーターの回転が悪くなります。
回転が悪くなると、モーターが必要とする消費電力が増えて、モーターにより多くの負荷が掛かります。
ほこりが原因で、モーターに負荷が掛かる状態が続くと、火災事故の原因になります。
【火災原因2】プラグやコンセントの間にほこりがたまる
プラグやコンセントの間にほこりがたまると、トラッキング現象が起きて、火災事故の原因になります。
【火災原因3】経年劣化
長期間使用した扇風機は、モーターや部品が経年劣化しているので、火災事故のリスクが高くなります。
扇風機の寿命は10年が目安となるので、10年以上経過した扇風機は火災事故の危険性が高まります。
【火災原因4】製品の不具合
不具合のある扇風機は、使用年数が少なくても火災事故のリスクが高いです。
- 組み立てミスや部品の不良
- 輸送中に強い衝撃を受け、部品の損傷や配線が断線する
- 部品の耐熱性や耐久性などに問題がある
組み立てミスや部品の不良、輸送中の衝撃があったかは、パーツが緩んでいたり、外観にキズやへこみがあればわかりやすいです。
実際に使用してみないと不具合がわからないこともあるので、異常を感じたらすぐに使用を中止してください。
扇風機の部品に問題がある場合は、リコールの対象になる可能性があります。
使用年数が少ない扇風機でも、異常を感じた場合は、すぐに使用を中止して、メーカーに問い合わせてください。



扇風機でも火災事故が起きるのはわかったけど、事故の前兆はあるの?
火災事故が起きる前兆にはいくつかあります。
- スイッチを入れても動かない
- 羽根の回転が不規則、または異常に遅い
- 異音がする
- 異臭がする
- モーター部分が触れないくらい熱い
- 強い振動がある
- コードに触れた時に羽根の動きに変化がある
- モーター部分やコードが変色している
- コードが断線している
- 羽根にヒビが入っている
- プラスチック部分が変形している
普段と異なる変化があれば、火災事故の前兆の可能性があり、大変危険なのですぐに使用を中止してください。
扇風機のメンテナンス方法と保管方法3種類
扇風機の火災事故を防ぎ、安全に使用するためには、扇風機のメンテナンスも大切です。
扇風機のメンテナンスをする時は、最初に取扱説明書を確認してください。
扇風機の掃除方法や保管方法が記載されている場合があります。
また、メーカーに問い合わせて、メンテナンスのやり方を確認しても良いでしょう。
扇風機のメンテナンスは4ステップ
ここでは一般的な扇風機のメンテナンス手順を紹介します。
必ず電源プラグを抜いて、扇風機が動かないようにしてください。
扇風機の前面カバーや後面カバーを外します。
羽根を固定しているネジなどを外して、羽根を取り外します。
モーターのほこりの取り方は、2つ以上の道具を併用するのがオススメです。
- 掃除機
- エアーダスター
- ブラシ
掃除機で大きいほこりを吸い、細かいほこりをエアーダスターやブラシで落とすやり方がオススメです。
掃除の際に、モーターを濡れた布などで拭くと、ショートやカビの発生、感電などの危険があるので絶対に避けてください。
扇風機を分解する際に無理な力を加えると、故障の原因になる可能性があるので注意してください。
分解できないタイプの扇風機の場合は、できる範囲で外部からほこりを掃除してください。
扇風機の保管方法
安全に扇風機を使うためにはメンテナンスだけでなく、保管方法も重要です。
いくら手間をかけて扇風機を掃除しても、保管方法が悪ければ、扇風機にほこりがたまってしまいます。
- 扇風機が入っていた箱で保管
- 布製のカバーや大きめのビニール袋をかぶせて保管
- 分解して保管
扇風機の保管は、扇風機が入っていた箱があれば箱にしまうことがベストです。
箱が無ければ、布製のカバーや大きめのビニール袋を用意してかぶせる保管方法もあります。
次に使う時に組み立てられるなら、分解して保管するのも1つの選択肢です。
扇風機の収納場所は高温多湿の場所で無ければ、基本的にはどこに収納しても問題は無いでしょう。
ちなみに私は何もかぶせず、どこにも収納せず、一年中部屋に置くというダメな保管方法をしていました(笑)
扇風機のモーター異音は危険!3種類の音別に原因と対策


扇風機から異音が聞こえる場合は、故障の可能性があるので、すぐに使用を中止してください。



扇風機から変な音が聞こえると大丈夫なのか不安になるし、音自体がストレスなのよね。
扇風機から聞こえる異音は、どこかのパーツが緩んでいる場合とパーツの破損やモーターの異常が原因の場合があります。
パーツの緩みが原因の場合は、パーツを締め直せば問題解決です。
パーツの破損やモーターの異常が原因の場合は、自分で直すのは難しいので、修理業者に依頼するか買い替えましょう。
この章では、扇風機から聞こえる異音の種類、原因と対策について解説しています。
扇風機の異音について知ることで、火災事故やケガなどの危険を避けて、安全に扇風機を使うことができます。
【異音1】大きなブーン音は羽根掃除
ブーンという音は、風切り音やモーター音なので、故障である可能性は低く、異音では無いので問題ありません。
ただし、ブーンという音が急に大きくなったり振動や異臭がしたりしたら、異常が発生している可能性があるので、すぐに使用を中止してください。
音が大きくなった原因は、羽根にたまったほこりが原因の場合があるので、一度羽根にたまったほこりを取って様子を見てください。
【異音2】カタカタ音の原因と対策4つ
カタカタという異音が聞こえる原因と対策について4つ紹介していきます。
【原因と対策1】パーツの緩みは締め直しで改善
羽根の軸に接するパーツ、もしくは羽根を軸に固定するパーツが緩んでいる可能性あり。
パーツの緩みが原因の場合は、しっかり締め直せば改善されます。
- 羽根がしっかり固定されていないと、バランスが崩れて音が鳴ります。
- 扇風機前後のカバーがしっかり固定されていないと、振動で音が鳴ります。
【原因と対策2】パーツの破損は修理依頼か買い替え
パーツが破損している場合、接着剤で補修すれば改善する可能性がありますが、あくまで一時的な処置と考えてください。
扇風機は高速で回転するので、市販の接着剤では強度が足りず、再び破損する可能性が高いです。
- 振動や熱によって接着力が落ちて、再び破損する可能性がある。
- 接着剤で重心バランスが崩れるなど、状態が更に悪化するケースもあり。
- 使用中に再び壊れて、破片が飛んでくるなどの理由でケガをする可能性あり。
パーツが破損していた場合、安全のために応急処置で使用し続けず、修理業者に依頼するか買い替えるのがオススメです。
【原因と対策3】モーターの異常はすぐに使用中止
モーター内部のパーツが摩耗、もしくは劣化している場合でも、カタカタ音が聞こえることがあります。
特に、異臭やモーター部分が異常に熱い場合は、火災事故の危険があるので、すぐに使用を中止してください。
モーターがカタカタ音の原因の場合、モーター内部の掃除やモーター取り付け部分のネジの緩みの確認してください。
モーター内部のほこりやモーター取り付け部分のネジの緩みが原因の場合は改善します。
改善しない場合は、自分で改善するのは難しいので、修理業者に依頼するか買い替えましょう。
【原因と対策4】羽根がカバーに接触しているなら締め直す
羽根が扇風機のカバーに接触していることが、カタカタ音の可能性が高いです。
羽根かカバーの固定が緩んでいる可能性があるので、固定が緩んでいる場合は、締め直すことですぐ改善!
カバーが強い衝撃を受けて変形していれば、羽根とカバーの距離が近くなったことで、羽根とカバーが接触し、音がなることもあります。
カバーの変形が小さい場合は、カバー全体をお湯やドライヤーで温めてから柔らかい布などを使って、手で形を整えて直しましょう!
ただし、元の強度や形状に戻すのは難しいので、カバーの交換が一番確実な解決法です。
【異音3】キュルキュル音の原因と対策4つ
キュルキュルという異音が聞こえる原因と対策について3つ紹介していきます。
【原因と対策1】ネジの緩みは締め直して改善
羽根や網などを固定しているネジが緩んでいると、キュルキュル音が聞こえる場合があります。
ネジの緩みが原因の場合は、ネジを締め直せば改善されます。
【原因と対策2】オイル切れは注油して改善
扇風機本体や羽根の軸に塗られているオイルやグリスが切れていると、キュルキュル音が聞こえる可能性があります。
オイルやグリスを注油すれば改善しますが、使い方を間違えると火災事故につながる危険性があります。
自分で注油する場合は、最初に説明書に注油に関する記載があるか確認し、記載内容に従いましょう。
説明書に注油に関する記載がない場合は、自分で判断するのは危険なので、メーカーに問い合わせてください。
【原因と対策3】ベアリングの摩耗は修理依頼か買い替え
ネジの緩みやオイル切れが原因ではない場合は、扇風機内部のベアリングが摩耗している可能性があります。
ベアリングの摩耗は、自分で直すのが難しいので、修理業者に依頼するか買い替える方が良いでしょう。
扇風機をモーターの種類から選ぶ!ACとDCの特徴を比較


新しく扇風機を購入するなら、DCモーターの扇風機がオススメです。



DCモーター?よくわからないけどモーターの違いってそんなに大きいの?
扇風機のモーターにはACモーターとDCモーターの2種類があり、種類によって本体価格や電気代などが変わります。
- 本体価格はACモーターの扇風機が安い
- 電気代はDCモーターの扇風機が安い
他にも操作性や修理コストにも違いがあるので、モーターの種類による違いは大きいです。
この章では、扇風機に使われているACモーターとDCモーターのメリットとデメリットを解説しています。
モーターの種類によるメリットとデメリットを知ることで、自分のニーズに合った扇風機を選ぶことができます。
【ACモーター】購入費用が安く操作やメンテナンス簡単
ACモーターには、4つのメリットと5つのデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
本体価格が安い 修理コストが安い メンテナンスしやすい 操作性がシンプル | 電気代が高い 発熱が多い 細かい風量調整ができない 運転音が大きい 本体重量が重い |
ACモーターのメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
メリットの詳細 | |
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本体価格 | 製造コストが低いため本体価格が安い。 |
修理コスト | 製造コストが低いため修理コストも安い。 |
メンテナンス | 構造がシンプルなので、メンテナンスは羽根やカバーの掃除、モーターのチェックで済む。 |
操作性 | 電源スイッチと3段階の風量調節機能程度でシンプルな操作性なため、細かい設定を必要としない人に向いてる。 |
ACモーターの扇風機のメリットは、購入費用が安くて操作やメンテナンスが簡単なことです。
購入時の値段重視な人や、細かい設定が面倒だと感じる人は、ACモーターがピッタリでしょう。
デメリットの詳細 | |
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電気代 | DCモーターに比べて、ACモーターの消費電力は高く、電気代も高くなる。 |
発熱 | 使用中にモーターが発熱しやすく、熱によるパーツの劣化が進みやすい。 長時間の使用を続けると、パーツの劣化が進みやすいため、故障のリスクが増える。 |
風量調整 | 風量調整を細かくしたい人には向いていない。 |
運転音 | 運転音が大きいため、就寝時や集中したい時に使用すると、気になってしまうことがある。 |
本体重量 | DCモーター扇風機に比べて、ACモーター扇風機は重く、持ち運びをする際に不便になることがある。 |
消費電力の目安は、弱運転時で30W~60W、強運転時で50W~80W程度です。
ACモーターの扇風機のデメリットは、維持費(電気代や寿命の短さ)が高いことや、音や重さが気になる人には向いていないことです。
購入費用は高くても維持費を抑えたい、静かな音・軽量が良い、細かな風量調整をしたいという人は、DCモーターの扇風機が良いです。
【DCモーター】維持費が安く静音で軽量設計
メリット | デメリット |
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電気代が安い 運転音が静か 細かい風量調整ができる 本体重量が軽い | 本体価格が高い 修理コストが高い |
ACモーターのメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
メリットの詳細 | |
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電気代 | ACモーターに比べて、消費電力が少なく、電気代も安い。 |
運転音 | 運転音が静かなので、就寝時や集中したい時に使用しても、邪魔にならない。 |
風量調整 | 細かい風量調整ができるので、自分のニーズにあった風量で使用することができる。 |
本体重量 | DCモーター扇風機は、ACモーター扇風機に比べて軽く、持ち運びしやすい。 |
消費電力の目安は、弱運転時で2W~10W、強運転時で15W~30W程度です。
DCモーターの扇風機のメリットは、電気代が安く、運転音が静かで、細かい風量調整ができることです。
電気代を安く済ませたい人や、自分好みの風量にしたい人はDCモーターがピッタリでしょう。
デメリットの詳細 | |
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本体価格 | DCモーターは製造コストが高いため、ACモーターに比べて、本体価格が高い。 |
修理コスト | DCモーターは電子的な制御をする関係上、制御回路が複雑なため、修理コストが高くなる。 |
DCモーター扇風機のデメリットは、購入時の価格や修理コストが高いことです。



ACモーター扇風機とDCモーター扇風機はどっちの方が良いかな?
ACモーターとDCモーターそれぞれに、メリットとデメリットがありますが、オススメはDCモーターの扇風機です。
どちらのモーターでも、大事に使えば10年は使えますが、継続的な電気代を考えるとDCモーターの方がお得。
モーターの種類による違いは、思いのほか大きいので、ぜひニーズに合わせたモーターを選んでください。
DCモーターの扇風機は運転音がとても静かで、リラックスしたい時にも最適。
風の音が気にならないので、リビングや寝室での使用にぴったりです。


まとめ
- 扇風機のモーター部分が人肌程度の熱さなら問題ないが、触れないほど熱い場合はすぐに使用を中止する。
- 扇風機は、モーターやプラグ、コンセントの間ほこり・経年劣化・製品の不具合などが原因で火災事故が起きる。
- 扇風機の異音は、パーツの緩みの原因もあるが、パーツの破損やモーターの異常が原因の場合もある。
- ACモーターは、電気代が高いが、価格や修理コストが安く、操作やメンテナンスが簡単。
- DCモーターは、価格や修理コストが高いが、電気代が安く、運転音が静かで、自分好みの風量設定ができる。
扇風機のモーター部分が触れないほど熱かったり扇風機から異音が聞こえたりしたら、すぐに使用を中止しましょう。
今まで考えたことが無かったのですが、扇風機も電気製品である以上、火災事故が起こる可能性が充分あることを、今回調べて初めて知りました。
私が扇風機を使っていた時は、保管もメンテナンスもちゃんとせず、何年も使っていました。
幸い火災事故は起きませんでしたが、もし使い続けていたらと思うと、少し怖いですね。
この記事が、扇風機を安全に使う一助になれば幸いです。
DCモーターの扇風機は、スタイリッシュなデザインが多く、インテリアに馴染みやすい!
おしゃれな部屋作りにも貢献します♪

