
水道管を延長するDIYは、違法って聞いたけど本当?
水道管に手を加えるDIYは、個人で行うと、全て「違法」です!
- 水道管の延長
- 古い水道管の交換
- 水道管の水漏れ修理
- 蛇口の増設
- 給水装置の設置、移動
水道管をDIYして、なるべく工事業者に依頼する手間と費用をなくしたい気持ちはわかります。
しかし、水道工事をするための資格を持っている工事業者でなければ、配管を伴う工事はできません。
本記事では、水道DIYできない箇所できる箇所や、水道管工事に必要な資格4種類について詳しく解説していきます。
DIY可能な立水栓カバーの取付手順やおすすめ商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
立水栓にレンガ風カバーを被せるだけで、おしゃれにリノベーション♪
DIY初心者でも簡単にワンランクアップ!
DIYがOKな立水栓カバーで、おしゃれな庭を演出しましょう。


水道DIYは違法の可能性有!できない箇所できる箇所紹介


水道管のDIYは、資格不所持者である個人が勝手にすると、違法になります。
この章では、2パートに分けて、水道の違法DIYと個人でもできるDIYについて詳しく解説していきます。
個人対応可能DIY | 違法DIY |
---|---|
蛇口の交換 シャワーの交換 パッキンの交換 カートリッジの交換 詰まりの除去 | 水道管の延長 古い水道管の交換 水道管の水漏れ修理 蛇口の増設 給水装置の設置、移動 |
水道管そのものに手を加える「水道管の延長」「水道管の水漏れ修理」などを、個人でDIYすると違法になります。
個人でもできるのは、「蛇口やシャワーの交換」「蛇口の水漏れ修理」「詰まりの除去」など、配管に直接関係ないDIYです。
違法な水道管工事を個人でして失敗すると、配管内で汚水が逆流して周囲の世帯に被害が及ぶ可能性があります。
違法なDIYと違法ではないDIYの違いについて、詳しく見ていきましょう。
【違法DIY】配管を伴う工事は資格が必要
水道のDIYは、資格を持たずにすると、違法になるケースがあります!
個人で資格を持たずにすると違法なDIYが、5種類あるので紹介します。
- 水道管の延長
- 古い水道管の交換
- 水道管の水漏れ修理
- 蛇口の増設
- 給水装置の設置、移動
「蛇口の増設」「給水装置の設置移動」は、水道管の延長や交換と同じように、配管を伴う水道工事です。
たとえ水漏れなどの修理であっても、水道管に手を加えるようなDIYを個人で行うと違法になります!



自分の家の水道管でもDIYできないの?
自分の家であっても、資格を持っていなければ水道管DIYはできません。
資格や専門知識を持たずに水道管DIYをすると、3つのリスクがあります。
- 水漏れ
- 工事部分の汚染による感染
- 水道管誤接続による汚水の逆流
配管の材質を間違えたり、工事方法が不適切だったりすると水漏れします。
水道工事した箇所が汚染したり、薬品が混入したりすると、その水を飲んだ時に感染症を引き起こす可能性有!
水道以外の配管に誤って接続してしまうと、汚水が逆流して周囲の水道水まで汚染する危険があります。
水道以外の配管は、「井戸水」「湧き水」「浴場の循環用」などの配管がありますが、水道管との見分けがつきにくいです。



誤接続で汚水が逆流すれば、大規模な水質事故に繋がり、周囲の家にも健康被害を与えます!
水道管の誤接続は重大な水道法違反になりますので、絶対に個人でDIYしないようにしましょう。
違法性のあるDIYをすれば、給水停止処分になり、水が使えなくなりますので、絶対にしないようにしてください!
配管を間違えると汚水が逆流し、周辺地域の世帯に健康被害が出れば、隣人から訴えられる可能性もあります。
資格や専門知識がないとできない工事は、DIYするのではなく、工事業者に依頼しましょう。
【個人対応可能DIY】配管を伴わない工事5種類を紹介
配管を伴わない水道のDIYは、資格を持っていなくてもできます!
個人でもできる水道のDIYは、5つあります。
- 蛇口の交換
- シャワーの交換
- パッキンの交換
- カートリッジの交換
- 詰まりの除去
「個人でもできる水道のDIY5つ」はいずれも「給水装置の軽微な変更」に当たりますので、違法になりません。
パッキンやカートリッジ交換は、蛇口周りの水漏れ修理に使うものなので、修理可能です。
トイレやシンク、風呂場の排水口が詰まった際、詰まり除去することも、個人で対応して良いです。



ただし、水道DIYは自己責任!
失敗するのが怖い時、DIYしても改善しなかった場合は、迷わず工事業者に連絡して工事してもらいましょう。
蛇口やシャワー交換、蛇口周りの水漏れなど、DIYに失敗したら怖いので、私は工事業者に依頼しました。
引っ越しをした時、全て工事業者に対応してもらいましたが、自分でやるよりも確実に早いので、安心してお任せできました。
DIYに失敗したら、さらに修理代がかかり結果的に費用がかさむので、DIYに慣れていない人は工事業者に依頼しましょう!
個人でできる水道管DIYの中では、「詰まりの除去」が家庭で一番簡単にできるDIYです。
シンクが詰まった時、一度は自分で詰まりの除去をやったことがあるのではないでしょうか。



自分でなんとかできるからと放っておくと手遅れになることも…!
「詰まったら除去する」というよりも、詰まらないように日々の予防が大事です。
シンクが詰まらないようにするには、極力油を流さないことです。
フライパンや器の上に残った油は、都度キッチンペーパーに吸わせて捨ててください。



「こまめに自炊するほど、シンクは詰まりやすい」と、テレビで言っていました。
自炊すればするほど、調理した際に出た油が水道管の奥で固まり、詰まってしまいます。
長年蓄積された油の塊は、工事業者を呼ばないと処理できないこともあります。
普段から予防して、水道管が詰まったら軽度な内に除去するようにしましょう。
水道管から水が溢れてシンクに溜まるようなら、網かごや排水口、パイプを洗浄してください。



パイプ洗浄の目安は、月1回です!
パイプ洗浄する時は、市販の非塩素系洗浄剤を使いましょう。
塩素系のパイプ洗浄剤を使うと、塩素ガスが発生し、ステンレスが錆びつき、ゴムが劣化する原因になります。
私の家では、予防と洗浄を徹底しているので、水道管が詰まって水が流れなくなったことが一度もありません。
排水溝が詰まっても、個人で除去できる程度で済むように、日頃からこまめにパイプ洗浄しておきましょう。
排水溝の詰まりや水漏れなど、急な水道トラブルは「イエコマ」がおすすめ。
家の困りごとを一気に解決!


水道管DIY資格は4種類!自治体が指定した業者のみ可能


「水道管のDIYは資格が必要」とお伝えしてきましたが、どんな資格が必要か気になりませんか?
水道管DIYは、4つの資格が必要です!



4つの資格を持っていれば、水道管DIYは個人でもできるの?
資格を持っていたとしても、水道管工事して良いのは水道局の指定を受けた工事業者だけなので、個人でDIYできません。



それについては、「番外編」で詳しくお伝えしています!
水道工事に必須の資格それぞれが、専門分野を学んだ学歴や実務経験がなければ受験できない資格です。
水道工事するのに必要な4つの資格について、具体的に解説しています。
水道管の工事は、専門性の高い資格が必要なので、個人でDIYできない理由がわかるはずです。
【資格1】給水装置工事主任技術者
「給水装置工事主任技術者」とは、給水装置の設置から撤去や変更までを一任されている国家資格です。
給水装置とは、水道管や蛇口なども含めて、私達の家庭に水を供給している給水管や給水用具全てを指します。
受験資格として、3年以上の実務経験が必要な資格なので、給水設置工事事業者でないと受験はできません。
【資格2】下水道排水設備工事責任技術者
「下水道排水設備工事責任技術者」は、公共下水道へ排水を引き込む排水管工事をするために必要な資格です。
受験資格として、専門分野を学んだ学歴か、2年以上の実務経験が求められるので、すぐに取得できる資格ではありません。
【資格3】管工事施工管理技士
「管工事施工管理技士」は、ガス配管、上下水道管に関わる工事を管理、監督する人が取得する国家資格です。
管工事施工管理技士の資格を取って、初めて「管工事施工管理技士」を名乗れます。
受験資格として、専門分野を学んだ学歴、最終学歴に応じた長さの実務経験が求められます。
【資格4】水道技術管理者
「水道技術管理者」とは、水道施設や浄水場などで水質検査をして、水道の維持管理業務する人です。
「水道事業者は、水道技術管理者を必ず1人置かなければならない」と水道法第十九条で定められています。
受験資格で求められる実務経験も7年以上で、高校の土木科を卒業していることが前提です。
学科試験の前に、講習会へ15日間参加しなくてはなりませんが、受講するには勤務先の上司から推薦が必要です。
学科試験に合格した後は、浄水場で15日間の実務研修を受けて合格すれば、水道技術管理者になれます。



水道技術管理者って、取得するのがこんなに大変な資格なのね…!
【番外編】資格を持っていても個人ではDIYできない!
「学歴」「実務経験」「勤務先からの推薦」がそろって初めて受験できるので、どれもいきなり個人が取得できる資格ではありません。
水道工事するために必要な資格4つを紹介しましたが、全ての資格を保有していても、個人で配管を伴うDIYができないのが現実です。
工事業者として、水道工事する届け出を提出しなければならないので、個人レベルで工事できません。
水道局や自治体の指定を受けた工事業者でなければ、配管を伴う工事ができないので、水道工事のハードルが高いことがうかがえます。
配管を伴う作業は、「DIY」ではなく「工事」です。
水道管の資格は、専門分野に精通していないと取得が厳しいです。
水道法に違反して給水停止処分にならないよう、配管を伴うDIYは個人でやらないようにしましょう!
水道DIYでカバー取付は6ステップ!おすすめ商品も紹介


庭にある水道設備で柱状の「立水栓」という水道がありますが、立水栓のカバーはDIYが可能です!
この章では、3つのパートに分けて庭にある「立水栓をDIYする方法」と「おすすめの立水栓カバー3種類」について解説します。



通販で売っている「立水栓カバー」を使えば、立水栓の上から被せるだけで立水栓がオシャレ!
立水栓は、止水栓の開閉や蛇口を外す作業はありますが、工具はいらないので簡単にDIYできます。
立水栓に直接タイルシールなどを貼って、デコレーションする方法も解説していますので、ぜひDIYの参考にしてください!
簡単に庭の立水栓を一新できる方法やアイデアを知れば、あなたの庭にぴったりなDIYができるでしょう。
【取付手順】立水栓は簡単6ステップでDIY!
立水栓をDIYする前に、家の玄関先に設置されている「止水栓」と書かれた蓋を開けて、中のバルブを締めましょう。



止水栓を締めておかないと、蛇口を取り外した時に水が勢いよく噴き出します!
屋内の蛇口は、工具が必要なのでDIYをためらってしまいますが、立水栓なら簡単に取り換えができます!
蛇口を外すために用意するものは、蛇口の根元に巻くシールテープのみです。
シールテープは、ホームセンターや通販で販売しているので、簡単に入手できるはずです。
立水栓DIYの手順は、簡単6ステップで完了します!
立水栓のDIY手順
止水栓を締めた後、蛇口を捻って水道管の中に残っている圧力と水を逃がしましょう。
水道管内部の残圧を逃がしておかないと、勢い良く水が溢れてきますので、忘れないように気を付けてください。
水が出てこなくなったら、反時計回りに蛇口を回して外します。
蛇口の根元に巻かれているシールテープが劣化していれば、取り除いて綺麗に拭き取りましょう。
古いシールテープを取り除いたら、新しいシールテープを時計回りに7周、蛇口の根元に巻きつけます。
シールテープは、反時計回りで巻くと水漏れの危険がありますので、注意しましょう。
あらかじめ購入しておいた立水栓カバーを、説明書を見ながら取り付けます。
蛇口を戻す時は、時計回りで取り付けましょう。
蛇口の取り付けが終わったら、忘れずに止水栓を開けます。
止水栓を開けないと、水を出して使えませんので、注意してください。
実際に水を出してみて、水漏れしていなければ完成です!
【立水栓カバー】枕木風、レンガ風、木調の3種類紹介
立水栓を簡単にオシャレにできるアイテムとして、「立水栓カバー」があります。



3種類のおすすめがあるので紹介します!
【カバー1】枕木風の立水カバー
黒いシックな見た目が特徴的な、枕木の立水栓カバーを設置すると、クールにまとまります。
立水栓の上から被せるだけなので、簡単にDIYができます。
水受けがセットでついているタイプなので、立水栓の大きさを測ってみてサイズが合うなら、DIYの選択肢として検討してみてください。
被せるだけで立水栓がオシャレになる、枕木風の立水栓カバーです!
工事不要で設置できるので、庭の雰囲気を変えたい時におすすめです♪


【カバー2】レンガ風の立水栓カバー
立水栓をレンガ風にしたいのなら、本物のレンガを周りに積む方法もありますが、元々ある立水栓に被せるタイプのカバーがあります。
本物のレンガを立水栓の周りに積むとなると、モルタルなど本格的に用意しなければならない物が多いです。
簡単に立水栓をレンガ風にしたいなら、カバータイプがオススメです。
水受けがセットでついているタイプなので、立水栓の見た目が一気に華やかになります。
本物のレンガに見える立水栓カバーは、洋風なガーデニングをしたい人にピッタリ!
シンプルな立水栓に被せるだけで、庭の魅力をさらに引き立てます。


【カバー3】木調タイプの立水栓カバー
シンプルなデザインの家には、ナチュラルな木調タイプの立水栓カバーがおすすめです。
カバー部分がスリムなので、このカバーを取り付けると立水栓だけでなく、家の外観にシャープな印象を与えられます。
家の外壁や庭のトーンに合うカラーを選べば、立水栓だけが浮いてしまうこともないので、リノベーションには便利なアイテムです。
シンプルで自然な雰囲気の家にぴったりの立水栓カバーです!
ナチュラルかつスタイリッシュな木調なので、家と庭、両方によく馴染みます♪


【立水栓シール】100均商品活用でデコレーションOK



家の立水栓に合う、気に入ったデザインのカバーが見つからないわ…。



そんな時は、これ!
100均で販売している「タイルシール」を、立水栓の表面に貼って自分好みのデザインに仕上げましょう!
シールなので経年劣化して剥がれてくるのは難点ですが、一度剥がして新しくシールを貼ってデザインを一新してみても楽しいでしょう。
タイルシールに限らず、貝殻を貼り付けてみたり、好きな色のペンキを塗ってみたり、自由自在にデコレーションしてみるのも良いです。
水道管をカットしたり、延長したりさえしなければ、立水栓はいくらでもDIYできます。
室内の水道は拘ってデコレーションできないので、立水栓で好みのアレンジが幅広くできるのは嬉しいです。
お子さんがいる家庭なら、材料から一緒に選んでDIYしてみると楽しいですよ♪
まとめ
- 水道管の延長、交換、水漏れ修理、蛇口の増設、給水の設置、移動は個人でDIYすると違法になります。
- 水道の蛇口、シャワー、パッキン、カートリッジの交換、詰まりの除去は、個人でDIYしても違法になりません。
- 水道工事は「給水装置工事主任技術者」「下水道排水設備工事責任技術者」「管工事施工管理技士」「水道技術管理者」の資格が必要。
- 配管を伴う水道工事は、水道局や自治体に指定された工事業者しかできないので、資格を持っていても個人でDIYできません。
- 庭の水道設備である立水栓は、蛇口を取り外しさえすれば、好きなカバーを上から被せて、外観を簡単にDIYできます。
- 立水栓カバーは枕木風、レンガ風、木調のカバーがありますが、気に入ったデザインがなければ、直接タイルシールを貼ってDIYできます。
水道工事に必要な資格や「水道法」など、専門的なことは日常生活で知る機会がありません。
「水道のDIYをしたい」と思った時、個人でやると違法になる工事について知っておくのは、とても大事だと思いました。
知らずに違法DIYすると、罪に問われるだけでなく、配管の誤接続で周辺地域に水質汚染を引き起こす可能性があります。
家で水道のDIYがしたい時は、個人でしても良いDIYだけを楽しみましょう。
サビや汚れが目立つ、古くなった水栓柱は、レンガ風カバーで隠せます。
DIY初心者でも簡単に取り付けられて、外観を一新できます♪

